人の器の建物

非自然的なことに長く浸かっていることは、現代病になる原因だと考えます。それを回復するには、病院に頼るばかりでなく自然環境や家庭環境による自己免疫力を高める事がいいのではないでしょうか。

自分で治せるものは自分でなおす。現在は 病院に行きやすくなり 施設も完備され、あらゆる処方がなされます。インターネットで調べ自分で考える環境もあります。病気を病院任せになっていた時代は変わってきております。「子は親の背中を見て育つ」と言いますが、そのための環境は器（家）にかかるところが多いのではないでしょうか。東京でトップセールスマンだった人が突然、田舎で就農するのも珍しくありません。それはきっと「人生の大切な部分」を発見したからではないでしょうか。

日本の古き良き時代にあった火鉢、あんか、コタツなどに憧れる人も多くおります。それは、家が単なる物ではなく、生活の器であり火鉢を囲んで家族の喜怒哀楽がありました。

戦後の日本では多くの公団住宅ができ、戦前の器の形は崩れ、子供には個室が与えられ、親の生活とは別の生活スタイルができるようになりました。そして、間取りも変わりました。一人ひとりのプライバシーの確保により個室ができ、家族の団欒できるスペースも取れなくなってしまったと思われます。

小さいころから子供に自立をさせるのが良いとされた結果、親子のコミュニケーションが減りそれが家庭内暴力や人間関係が作れない子供たちを作ってしまったのではなでしょうか。

弊社は、生活の器を今ここに見直し、今からでもできることを広めていきたい。それを実践するものとして、創作家具や創作建具を広く提供していきたいと考えております。